2014年10月31日 11:00
歯のホワイトニングに効く"メタリン酸ナトリウム"ってどんなもの?
また、医薬品では抗生物質の血中濃度を維持するために製剤に使用されることがあります。最近では歯石の沈着防止効果やステイン除去効果の成分として歯磨剤に含有されることがあります」
そして、この成分が具体的にどのように作用し、歯のホワイトニング効果が見込めるかについて、その原理を次のように説明する。
「歯の表面はエナメル質で覆われていますが、これは約96%が“ハイドロキシアパタイトCa10 (PO4)6(OH)2”を主成分とする無機質です。歯の黄ばみの原因として、食品に含まれる着色物質(ステイン)が、歯の表面のタンパク質と結びついて蓄積することが挙げられます。メタリン酸は分子内のマイナス電荷密度が非常に高いため、歯のカルシウムなどの陽イオンに結合しやすい性質を持っており、エナメル質とステインの間に入り込み、汚れを浮かせることで歯本来の白さになると言われています。また、メタリン酸が歯の表面をコーティングすることで着色や歯石の沈着を防ぐとも言われております。研磨剤等を使用して機械的に汚れを落とす方法に比べて、歯を傷つけるおそれがない安全なホワイトニングです」
一方、歯科医院で行う歯のホワイトニングは、高濃度の過酸化水素を用いて行うとのこと。