くらし情報『地球脱出はどれだけ現実的? 『インターステラー』の科学を宇宙ライターが検証!』

2014年11月10日 20:45

地球脱出はどれだけ現実的? 『インターステラー』の科学を宇宙ライターが検証!

そのため、系外惑星を地球から直接観測するのは非常に難しいのだ。

恒星が惑星を持つ証拠を得るために、さまざまな方法が考案されてきたが、多くの系外惑星を発見することは難しかった。しかしその後、恒星の前を惑星が通り過ぎる時に生じる明るさの周期的な変化をとらえる観測手法が確立された。2009年3月に打ち上げられたアメリカのケプラー宇宙望遠鏡は、この手法で系外惑星の候補を見つける専門の衛星である。その観測の成果はめざましく、4000個以上もの系外惑星候補をリストアップ。それらの惑星候補を検証し、現在までに3000個以上の系外惑星が見つかっている。

地球に似た系外惑星としてよく知られているのが、地球から18光年離れた「グリーゼ581g」。質量は地球の3倍程度と近い上、恒星から適度な距離にあり、生命に不可欠な水が液体で存在できる温度の範囲に入っている。
観測された中では、生命が存在する可能性が最も高い系外惑星とされたが、その後の観測でグリーゼ581gは実際には存在しないとする意見も出ており、現在も議論が続いている。系外惑星についてさらに多くの知見を得るべく、日本も参加するTMT(30メートル望遠鏡)

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