2014年11月12日 12:47
ADI、入力過電圧保護と電磁干渉フィルタを集積した高精度オペアンプを発表
Analog Devices(ADI)は11月11日、電源電圧から32V離れた入力過電圧に対する入力保護と、1GHzを超える電磁干渉(EMI)に対する70dBの除去機能を搭載した高精度オペアンプ「ADA4177-2」を発表した。
同製品は、デュアルチャネルの高精度、低ノイズ、低入力バイアスのオペアンプで、プロセスコントロールの最重要部分、防衛・航空宇宙用途、モータコントロールアプリケーションやマルチチャネルの計測器へ利用される、精度、直線性、環境耐性を備えたセンサインタフェースアンプへの要求に応える製品となっている。さらに、アンプの入力が過電圧やEMIに曝されることから、主にシグナルチェーンの精度や保護の強化が必要となる設計での利用に適しているという。そして、入力過電圧保護やEMIフィルタを集積しており、システムの精度や直線性を保ちながら、シグナルチェーンを保護するとしている。
しかし、これまでのシグナルチェーンの前段に保護機能のないオペアンプが用いられる通常の設計では、高エネルギーの電圧や電磁現象の影響を受けてしまい、しばしば外付けのクランプ回路やフィルタを用いることになっていた。