くらし情報『他者の動作予測と自己動作の生成に共通の脳内プロセス - NICTが発表』

2014年11月12日 17:04

他者の動作予測と自己動作の生成に共通の脳内プロセス - NICTが発表

他者の動作予測と自己動作の生成に共通の脳内プロセス - NICTが発表
情報通信研究機構(NICT)は11月11日、他者の動作を予測することと、自分の動作を行うことには共通した脳内プロセスが関与していると発表した。

同成果は、NICTの脳情報通信融合研究センターと、フランス国立科学研究センターの共同研究によるもので、11月11日付け(現地時間)の国際科学誌「Scientific Reports」に掲載された。

脳がどのようにして他者の動作を理解し、予測しているかについては、今まで、ほとんど解明されておらず、「他者の動作を予測する場合には、自分が同じ動作を行う場合と同じ共通した脳内プロセスが使われる」とする仮説が有力視されるに留まっていた。

同研究グループはこの仮説を検証するために、ダーツのエキスパートに対し、エキスパートが素人のダーツ結果を予測する予測課題とエキスパートがダーツボードの中心を狙ってダーツを投げる運動課題を実施。エキスパートの(素人のダーツ動作に対する)予測能力が変化する場合(実験1)と変化しない場合(実験2)で、エキスパート自身のダーツパフォーマンスにどのような影響が出るかを調べたという。

その結果、予測課題では、エキスパートは、最初は、正確に予測することはできなかったが、徐々に、素人の動作を観察するだけで、ダーツの命中場所を予測できるようになった。

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