成人男女の約4割に「不眠症の疑いがある」ことが明らかに
これらはいずれも、脳が休息したいときに、逆に覚醒を強めるような行動といえる」と語る。
この脳の覚醒状態を司っているのが、オレキシンという脳内にある神経伝達物質。オレキシンが分泌されることで目覚めている状態を保つが、不眠症では就寝時にも過剰に分泌されることで、覚醒状態から睡眠状態への切り替えがうまくいかなくなっているのだという。「就寝時に、脳が覚醒状態になってしまうと、なかなか寝付けないだけでなく、眠っている間も脳の一部が覚醒しているような状態に陥り、深い熟睡が妨げられ、翌日の眠気やパフォーマンスの低下を引き起こす可能性がある」と内村教授は注意を呼びかけた。