2014年11月14日 17:45
ブリヂストン、センシングによりタイヤの摩耗状態を推定する技術を開発
今回の研究では2.4GHz帯の省電力無線方式を採用したが、トランシーバICなどを含めシステムとして数mWほど必要とのことであったので、コイルと磁石による回転体による発電機をタイヤの中に設置し、そこから電力を供給することで、データ送信を実現したという。
この結果、高速道路を用いたトラックによる実地試験で、推定された摩耗状況と、実際の摩耗状況を比較したところ、摩耗レベルで70%ほど残っている状態で、その誤差は±1mm程度を達成したという。
同社では、トラックのタイヤの摩耗具合は設置場所により異なるため、そうしたタイヤの適切なローテーションタイミングの決定などを実現することで、タイヤを最後まで使い切ることを可能とし、その結果としての経費削減を実現したいとしており、同技術を商用車に適用できればとしている。ただし、実際に商用化のめどはまだ立っていないとのことで、今後は、さまざまな使用条件(タイヤ種や取り付け軸)に対するアルゴリズムの実地検証を進めていくほか、さらなるセンサシステムの小型・軽量・省電力化を目指した開発を行っていくとしている。
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