2014年11月21日 11:00
SC14 - ExaScaler/PEZY開発のKEKのスパコン「睡蓮」がGreen500で2位を獲得
そして消費電力は37.8kWで、結果として4945.6MFlops/Wというスコアを実現している。
なお、ExaScalerとPEZYは、11月6日に153.7TFlopsで4020MFlops/Wという値を発表しているが、最終的にTop500やGreen500に提出した数字は、これらよりも20%あまり高い数字になっている。また、11月14日には191.0TFlops、4450MFlops/Wという値を発表しているが、これと比べると、最終的な性能は若干下がったものの、Green500の評価尺度であるMFlops/Wでは10%あまり改善しており、TSUBAME-KFCに差を付けた。
なお、SuirenはTop500では369位にランクされており、NVIDIA、AMD、Intel以外のアクセラレータを使っている唯一のマシンである。
PEZYの社長でExaScalerの創立者である齊藤元章氏は、「ExaScaler/PEZYは両社を合わせても技術者が20人あまりという小さな所帯であるが、小回りが利き、全員が一丸となってGreen500の上位入賞を目指して頑張った成果である」という。本当にTop500にランクインできるか、Green500で上位入賞できるか、直前までわからない状況であったが、とにかく頑張って、LINPACK性能を上げるチューニングと消費電力を減らすチューニングを頑張ったことで今回のGreen500 2位を実現できたという。