2014年12月3日 08:00
現役クリエイターがCintiqシリーズを徹底調査 (4) 机のどこに「Cintiq 13HD」を配置するか問題
そして色々と角度を試してみたのですが、一番使いやすかったのは、スタンドではなく「膝の上」でした。
腿と机の端でCintiqを支える。このスタイルだと椅子にもたれたゆったりとした姿勢で描くことができます。Cintiq本体は軽くて薄く、ケーブルが細く取り回しがいいので、こういった使い方が苦もなくできます。この角度であれば、照明の映り込みも自分自身が影になることで軽減できます。そして、なにより盤面を自由に動かすことができるので、描きやすいのです。
絵を描くとき、マンガ家やイラストレーターは用紙をぐるぐる、回転させて描きます。これはカーブが描きやすい角度で描くということなのですが、Cintiq 13HDの最大のメリットは、デジタルでありながら、紙のように角度をつけて描くことができる、ということでしょう。
「Photoshop」や「CLIP STUDIO PAINT」などデジタルペイントアプリでは、ソフトウェア自体にキャンバスを回転させる機能はあるのですが、紙の自由度と比べるとやはり、まどろっこしい。それに対して、Cintiqであれば、本体そのものを回転させて描くことができます。実際、線画でマンガ絵を描いてみたのですが、この本体そのものを自由に回転できるのは、大型のCintiqでもマネができない、Cintiq 13HDならではのメリットだと思いました。