2014年12月4日 10:00
ネットワークを「見える化」しよう! (1) 「見える化」は、ネットワーク運用を楽にする要
「無線LANならともかく、有線LANなら機器もケーブルも物理的に存在するのだから、ことさら「見える」とうたう必要はないのではないか」と言われそうだが、そんなことはない。ネットワークの運用管理を経験したことがある方なら容易に理解していただけると思うが、実は目で見て確認すること自体が容易ではないし、目で見て確認できることには限りがある。
○「見える化」のメリット
ネットワークのトラブルシュートに際しては、ネットワークの構成を把握していることが前提になる。ここでいうネットワークの構成とは、使用している機器の種類・配置・結線といった目視可能な情報だけでなく、MACアドレスのような情報も含まれる。
しかし、その「ネットワークの構成把握」が簡単な仕事ではない。そもそも、ネットワーク機器というのは机の下や棚の裏側といった「見えない場所」に押し込まれることが多く、それを目視で確認するのは簡単ではない。
それを解決するには、ネットワーク構成図を作る必要がある。しかも現実問題として、ネットワーク構成図を作る手間もさることながら、それを保守し続けることが相応に手間がかかる。
そのため往々にして、構成図を作っていなかったり、作ってもアップデートを怠っていたりして、いつの間にか実情に合わなくなっているものだ。