2014年12月9日 10:07
SII、車載用コンビニエンスタイマ「S-35710」シリーズを発表
セイコーインスツル(SII)は12月8日、低消費電流で、相対時間の時間管理に適した車載用CMOSタイマIC「S-35710」シリーズを発表した。
近年、EURO6による排ガス規制により、エンジン停止後の定期的な状態管理の必要性が高まりつつある。例えば、排ガスの有害成分を浄化する触媒の活性化状況の時間管理、定期的な時間ごとの燃料気化量(圧検出による漏れチェック)の管理、停車時の燃料気化量を計測するための時間計測などが挙げられる。また、EV(電気自動車)においては、バッテリの状態監視を目的として、未乗車やバッテリ未充電のブランク検出の要求がある。例えば、半年間乗車していなかったことの警告、何日乗車していなかったかの時間パラメータ検出、スリープ時での充電に向けた深夜電力時間検出などが挙げられる。
同シリーズは、アラーム時間を1秒~194日の期間において1秒単位で設定できるため、エンジン停止後などにおける各種システムスリープ期間中の時間管理に最適となっている。具体的には、タイマ値と内部レジスタに書き込んだ値を比較し、値が一致したときに割り込み信号を出力する。タイマは、24ビットのバイナリアップカウンタである。