株トリビア (12) デフレ脱却のカギとなる「CPI」って何?
連載コラム『株トリビア』では、「わかっているようで、実はよく知らない!?」株式用語、経済用語について、経済キャスターの鈴木ともみ氏が解説します。
○米国・欧州を始め新興国などにおいても幅広く注目
今回は、「CPI」を取り上げます。CPIは私たち消費者が実際に購入する際の商品やサービスの小売価格の動向を表す物価に関する経済指標です。
英語「Consumer Price Index」の略で、日本語では「消費者物価指数」と呼ばれています。
世界各国で発表されているCPIは、各国(地域)のインフレ動向を示す物価関連の重要な経済指標であるため、米国・欧州を始め新興国などにおいても幅広く注目されます。
CPIの項目は、食品・住宅・衣料品・医療費・教育費などに細分化され、米国では振れ幅の大きい生鮮食品とエネルギーを除いた「コアCPI」の動きが特に重視されています。
一方、日本の場合、台風や異常気象によって大きく変動しがちな生鮮食品のみを除いた指標が、総合消費者物価指数の「コアCPI」とされ、食品(酒類を除く)とエネルギーを除いた指標は「コアコアCPI」とされています。エネルギーに含まれる品目は、電気や都市ガス、プロパンガス、灯油、ガソリンなどです。