2014年12月22日 12:59
2016年採用後ろ倒し、企業としては遵守しつつも、本音は「早期広報&選考」
労務行政研究所は10月7~21日、民間企業から抽出した人事労務担当者を対象に、新指針への対応と考え、採用手法の現状と今後、自社の課題、人事からキャリアセンター・学生への要望などについて調査を実施した。集計社数は283社。
○企業の意向は「広報・選考ともに遵守する予定」が半数
企業として経団連から示された「採用指針」の遵守の意向を聞くと、「広報・選考ともに遵守する予定」が44.2%と最も割合が高かった。2位は「広報は遵守し、選考は遵守しない予定」(38.2%)、3位が「どちらも遵守しない予定」(8.5%)となっている。
続いて、人事担当者個人の考えを尋ねたところ、「早めに広報活動を行い、学生と接触し、選考を行う」という早期広報・早期選考型が32.2%で最も多かった。次いで「指針に示された時期にとらわれず、独自に活動する」という独自スケジュール型が27.6%で、両者を合わせると約6割に上る。「指針に沿って活動する」という完全遵守型は25.1%だった。
企業としては「遵守意向」を持ちつつも、採用担当者としては「早期広報・早期選考」や「独自のスケジュール」で活動したいという本音がうかがえる。