ロシアの新たなる宇宙への翼「アンガラー」ロケット (1) 小型ロケットから超大型ロケットまで変幻自在なアンガラー
当時、大型の軍事衛星や通信衛星などを打ち上げに使われていたのはプロトーンとゼニート・ロケットだったが、プロトーンはカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からしか打ち上げられず、また機体の一部にウクライナ製の部品を使っていた。ゼニートに至ってはより悪く、バイコヌールからしか打ち上げられない上に、ロケット自体がウクライナ製だった。
そうした背景から、ロシアだけの力でロケットを造り、ロシアの地から打ち上げることが求められたのは必然だった。1992年、ロシア政府は新型ロケットの開発を決定する。しかしそれは、20年以上に及ぶ苦難の歴史の始まりでもあった。
(次回は12月27日に掲載予定です)
参考
・http://www.khrunichev.ru/main.php?id=1&nid=3197
・http://www.roscosmos.ru/473/
・http://www.russianspaceweb.com/angara5.html
・http://www.russianspaceweb.com/angara_urm1.html
・http://www.russianspaceweb.com/angara_urm2.html