くらし情報『なぜソフトバンクは子会社4社を統合するのか - 周波数の有効利用と不振事業の効率化が目的か』

2015年1月26日 19:05

なぜソフトバンクは子会社4社を統合するのか - 周波数の有効利用と不振事業の効率化が目的か

イー・モバイル買収への風当たりが強くなると、グループ企業であるヤフーに売却して、直接の傘下ではないというアリバイ作りまでしようとした。ところが、総務省が周波数割り当てに際して、グループ企業は個別の企業としてみなさないという判断を下したことから、ソフトバンクとイー・モバイルが分社している意味がなくなってしまった。

技術的に見ても、LTEの高速化において重要となるキャリアアグリゲーション(CA)では、異なる企業間で周波数帯を束ねることは認められていない。ならば一社にまとめて、900MHz帯から2.5GHz帯まで幅広い帯域を自由に扱えるようにしたほうが得策だと判断したのだろう。

当面、ソフトバンクモバイルとワイモバイルは別ブランドとして存続するようだが、同一会社となった以上、あえてワイモバイルを残しておくメリットはほとんどない。特にワイモバイルは低価格路線を売りにしてきただけに、iPhoneが主力で高ARPU路線のソフトバンクブランドとは相性が悪い。そう遠くない将来にはブランドを統合し、ソフトバンクブランドへと一本化することになるだろう。個人的にはウィルコムから継承したPHS事業がどのような位置付けになるかに注目している。

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