高カカオチョコレート、1日●gなら食べても太らない!?
に携わっている。同研究は2014年11月24日、愛知県蒲郡市にて開催された市民講座「チョコレートの機能性と健康生活」にて中間報告が発表された。
大澤氏によると、高カカオチョコレートに含まれる「テオブロミン」は精神的な安定をもたらし、難消化の食物繊維「リグニン」は腸管内の残留物の排出に寄与するという。そのほかさまざまな成分により、高カカオチョコレートは健康増進に作用すると考えられているとのこと。
その中でも特に重要な役割を果たすのが、「カカオポリフェノール」だという。カカオポリフェノールには、お茶に含まれるカテキンとよく似た構造の「エピカテキン」が含まれ、同研究において「血管壁をしなやかにする」、「血圧を下げる」、「HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やす」といった効果があることが認められた。これにより、カカオポリフェノールは動脈硬化を防止する効果が期待されているという。
さらに「カカオポリフェノールに期待される健康効果は、これだけにとどまりません」と大澤氏。
その一つが、脳に多く存在する「DHA」への効果がある。DHAの酸化は認知症の原因になると言われているが、カカオポリフェノールには抗酸化作用があり、認知症予防の効果も期待できるという。