2015年2月2日 13:35
理研など、生体試料の高分解能・高信頼度イメージング法を開発
今回研究グループは、これらの問題を同時に解決すべく、生体試料と同時にX線回折能の高い多数の金粒子をイメージングするという新たな測定・解析法を考案。両者から回折されたX線が干渉することで、生体試料の回折シグナルは測定できるレベルに押し上げられる。また、金粒子の比較的高いシグナルの回折パターンから得られた金粒子の配置の情報を結像アルゴリズムに与えることで、より信頼度の高い試料像を再生する。そして、理研のXFEL施設「SACLA」での実験に基づいた計算機実験の結果、同手法によって分解能が従来よりも2倍以上向上し、試料周縁部の低コントラスト構造も明瞭に観察できることが示されたとしている。
研究グループは、同手法が実用化されれば、細胞や機能性材料がより精緻に可視化され、機能原理の解明に貢献することが期待できるとコメントしている。
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