注目を集めるIoTバックエンドサービスとは - Kii石塚氏が講演
「デバイスから取得したデータをほかのサービスのデータと連携する、またはデータをユーザー同士で共有するなどの、新しいサービスを提供できるようになります。デバイスを売って終わりではなく、クラウドとつなげることで、3rd Partyエコシステムが作りやすくなるのです」(石塚氏)
○Kii Cloudを使った3rd Partyエコシステム
石塚氏は、Kii Cloudを使った開発事例も紹介した。まず、IoTサービスの適用事例としては、データ集計とリモートコントロールが"2大パターン"になるという。
1つめのデータ集計は、IoTデバイスから収集するデータをサーバにアップロードしていき、それを集計してパートナーやユーザーが活用するというパターンだ。具体的には、台湾のスタートアップであるRootiが提供する「CliMate」というアプリを挙げた。
CliMateは、外に持ち出せる手のひらサイズのデバイスを使った環境センサーだ。温度、湿度、紫外線量というデータをサーバに収集し、スマートフォンを使ってユーザー同士のコミュニケーションに利用する。たとえば、外出先の気象をリアルタイムに確認したり、日焼け止めクリームが必要かどうかの情報を教えてもらったり、突然の気象変化や気温変動をプッシュ通知で受け取ったりするわけだ。