規模が拡大し続けるIoT市場、次にIoTが広まる業種は? - IDCが市場予測を発表
2014年の売上規模9兆円の内訳を見てみると、大部分を占めているのがIoTデバイス、および通信モジュール類。これは、企業にM2M(機器間通信)を利用したシステムが普及した結果だ。
鳥巣氏は「一昔前から現在までM2Mの時代が続いている。機器にシステムを組み込み別の機器と通信させる、グループ内における閉じた使い方がこれまでの主流だった」と解説する。しかし今後は、その周辺事業が伸びていくという。
●今後IoTの拡大が見込まれる業種は?
○今後IoTの拡大が見込まれる業種はエネルギー関連
鳥巣氏は「IoTと相性が良い業種には、システムがすでに普及済み。今後は新規事業の開拓が急務になる」と語る。海外では、インテルがファッションブランドと提携してウェアラブル技術の普及を目指すといった報道が話題となった。
こうした動きは日本国内でも見られており、富士通IoTプラットフォーム、KDDI M2Mクラウドサービスなど、“業種を問わず手軽にIoTを実現できるプラットフォーム”を提供するサービスが注目されつつあるとのことだ。製造業、輸送業などと親和性の高かったIoTだが、今後はこれまで縁がなかった業種にも拡大していくことが見込まれている。