2015年2月9日 11:00
iOSコンソーシアムが蓄積した企業活用のノウハウを紹介
そうしたノウハウの交換や交流といったものを促す存在として、ワーキンググループがある。
「個人のもつノウハウを企業へ持ち込む、他社の経験を学んで自社に持ち帰るといった活動をワーキンググループでは行っています。ただ交流して学ぶだけではなく、きちんと成果物にまとめようという活動でもあります」と語るのは、TIS 産業事業本部 東日本産業事業部 ストラテジックソリューション営業部 吉原敬史氏だ。
最終的には一般販売される書籍として発表し、広くその知識を提供しようという試みの中、吉原氏が所属する製造ワーキンググループでは、製造業におけるiOS端末導入についてのノウハウをまとめた「iOS導入ガイド」を作成した。
「製造業はiOS端末活用において、少々取り組みの遅れている業界でもあります」と語るのは、吉原氏と共に「iOS導入ガイド」制作に携わったラティス・テクノロジー 開発本部 製品企画グループ シニアスーパーバイザーである松浦真弓氏だ。松浦氏は製造ワーキンググループのリーダーでもある。
製造業の現場においては、安全確保のために両手を自由にしておく必要があったり、作業現場には金属粉が舞うなど端末にとって厳しい環境であったりと、営業支援的な活用方法をそのまま転用できない事情がある。