くらし情報『新・OS X ハッキング! (135) いまさら聞けない? シェルの基本技(1)』

2015年2月13日 12:45

新・OS X ハッキング! (135) いまさら聞けない? シェルの基本技(1)

たとえば、「defaults」というコマンドを入力したいが、綴りに自信がなかったとする。8文字タイプするのが面倒、という理由でも構わない。そんなときは、「def」まで入力してから「TAB」キーを押してみよう。残りの「aults」が自動的に補完されたことに気付くはずだ。

この機能は、bashがコマンドサーチパスが通った領域(第133回を参照)の内容をデータベース化し、前方が一致するコマンドを候補として表示することによって実現されている。「d」と「de」では一致するコマンドが複数あるため、いちど「TAB」キーを押すだけでは「defaults」以外の候補も表示されてしまうのだ。

入力補完機能は、長々としたパスを入力するときにも大いに役立つ。たとえば、cdコマンドの引数に「/System/Library/CoreServices」を与えるとしてみよう。
ターミナルに不慣れなユーザがこれを正確に入力するのは苦痛を伴うが、入力補完機能を知っていれば「/S」-TAB-「L」-TAB-「Cor」-TAB、わずかこれだけのキー入力で28文字からなるパスを入力できてしまう。もちろんcd以外のコマンドでも利用できるし、日本語ファイル名にも対応しているので、入力が面倒なときはとりあえずTABキー、と覚えておこう。

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