1993年に表示許可第1号の商品が誕生し、2013年12月末時点で表示許可・承認された食品は1095品目に及ぶ。市場調査会社のシードプランニングによると、2017年には健康食品市場全体で約2兆1,450億市場に達すると見込まれている。
○新しい”機能系”制度がスタート - 魚や野菜にも機能性が表示される!?
さらに、「特定保健用食品(トクホ)」と「栄養機能食品」に次ぐ第三の機能性表示食品が登場する。科学的根拠をもとに、含有する機能性成分の“健康効果”を食品のパッケージに表示できる新制度がスタートするのだ。安全性や機能性について一定条件をクリアすれば、国の審査なく、企業や生産者の責任で具体的な機能を表示できるようになる規制緩和である。この新しい機能性表示制度では、条件さえクリアすれば、野菜や魚などの農水産物でも機能性が表示できるようになる。“機能系”が表示された魚や野菜が店頭で販売されるようなる可能性があるということだ。今後、多種多様な機能系を示す表示が登場することが考えられるので、消費者は内容を正しく理解する必要が求められるようになってくるであろう。
○機能系が乱立するビール業界
そんな機能系商品の中で現在、競争が激しいカテゴリーのひとつが、先にも挙げたビール業界だろう。