BtoBレベルの"次世代"セキュリティ対策を家庭でも実現する方法
石津氏は、個人情報の厳格な管理が求められる大手人材サービス企業にて、インターネットの商業利用が開始された直後ころの96年にネットサービスを立ち上げた人物の1人でもある。この企業は、人材サービス事業者として初めてプライバシーマークを取得し、この時期にセキュリティ専門セクションも立ち上げた。これらのプロジェクトを先導したのも石津氏である。
古くからパソコン通信に親しんでいたという石津氏は、BBSサーバの運営などを通じてニックネームを広く知られていたこともあり、「なりすまし被害」にあいBBSネットワークのシステム管理者の連携に助けられるなど、早くからコンピュータネットワークでのセキュリティの重要性を実感していたという。
同氏がハミングヘッズの企業向け製品「セキュリティプラットフォーム」に触れたのは、この人材サービス企業でセキュリティ専門セクションを立上げ、しばらくした頃のことだ。石津氏は、人材サービスゆえに重要な個人情報をほぼ全従業員がやりとりする状況にもかかわらず、極めて一般的なセキュリティ対策しか行われていない状況を懸念して、抜本的な改革が必要だと考えていた。「当時は情報漏洩系の対策と言えば、重要なデータを暗号化することが基本的な対策と考えられていました。