HTML5で効果的な動画演出を実現する「H2MD」コーデックが登場 - グラフィックスLSIメーカーの技術を応用
そのため、MotionJPEGに比べ高い圧縮率を実現している。
単にムービー再生という観点では、動画コーデック「H.264」が広く使われている。しかしH.264は、必ずしも開発者の意図したとおりに動画を再生できないという問題がある。例えばスマートフォンのWebブラウザでは、再生の際フルスクリーン表示になってしまうこともある。また、Webの演出として動画を活用したくとも、一部のスマートフォンでは自動再生に対応していなかったり、複数の動画を同時再生すること(マルチストリーム)も不可能だ。高画質で圧縮率も優秀な技術ではあるが、Web上での"演出"という面では機能が乏しい。
動きのある演出を実現するものとして、「Adobe Flash」の名もあげられる。しかし、Flash Playerを搭載していないスマートフォンでは見ることができないという大きな問題が残される。
動画を使わないアニメーションも可能だが、なめらかな動きを演出するのはなかなかの手間が掛る。
こうした従来の形式に対して、H2MDはいくつかの特長を持っている。1つ目は、「アルファチャンネル(透過レイヤ)」を利用可能であること。また「マルチストリーム再生」