Xilinx、高位合成ツールのSDxに新たに「SDSoC」を追加
Photo10は実際にその組み合わせによってLatencyがどう変化するか、を示したものである。既存のZynq-7000の場合、General-Purpose Port、High-Performance Port、ACPという3種類のI/OがCPUとFPGA Fabricの間に用意されており、しかもこれをCPU側で扱う方法が5種類も存在するから、「どれを選べば良いか」の判断は難しい。だからといって、いちいちベンチマークをやっているといつまでたっても設計が終わらないので、これまでは勘と経験で決めていたが、SDSoCではこれを自動的に選択し、必要ならパフォーマンスプロファイルも取得して最適な方法を選んでくれるとしている。
もちろん、どんなロジックでも簡単にFPGAに移植できるとは限らない。特に数値演算に関しては、DSPを生のまま使うと固定小数点演算になってしまい、一方CPUでは普通浮動小数点演算だから、これを高速に扱うのは大変に難しい。そこでいくつかの代表的なものに関してはLibraryがXilinxあるいはサードパーティから提供されており、また必要ならユーザーが自分で追加することも出来る(Photo11)。