くらし情報『実データに基づく業界別のマルウェア脅威のデータとセキュリティ対策(前編)』

実データに基づく業界別のマルウェア脅威のデータとセキュリティ対策(前編)

サービス業ではSMTP経由で97.9パーセントのマルウェアを確認しましたが、卸・小売では67.5パーセントしか確認されませんでした。またWebブラウジング経由のマルウェア配信は、卸・小売では28パーセントでしたが、サービス業では2パーセントしか確認されませんでした。

もともと、SMTP経由のマルウェア侵入は多数を占めますが、平均より高い数字となったサービス業や金融、医療、行政、専門などの電子メールを使うことが多いとみられる業種は、それを意識したセキュリティ対策を心掛ける必要があります。逆にWebブラウジングからのマルウェアの侵入が多い卸・小売業界は、より安全なWeb閲覧のための仕組みを整えるべきでしょう。

次回は業種別のマルウェアとして検出されたファイル種別の違い、さらにセキュリティソリューションでの対策方法について解説します。筆者:三輪 賢一

パロアルトネットワークス合同会社 外資系ネットワークおよびセキュリティ機器ベンダのプリセールスSEを15年以上経験。現在は次世代ファイアウォールおよびエンタープライズセキュリティを提供するパロアルトネットワークスでSEマネージャーとして勤務。主な著書に「プロのための図解ネットワーク機器入門(技術評論社)」がある。

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