キヤノン「EF11-24mm F4L USM」実写レビュー - 人の視界のすべてをワンショットで収める超ワイドな表現
フィルターはレンズ前面には装着できないが、レンズ後部にはゼラチンフィルター用のホルダーを備えている。
レンズ構成は11群16枚。世界最大という非球面レンズを含む、4枚の非球面レンズによって、11mmという超広角を実現しつつ、歪曲収差を抑えている。また、スーパーUDレンズおよびUDレンズによって色収差を補正し、独自のコーティング「SWC(Subwavelength Structure Coating)」や「ASC(Air Sphere Coating)」によってゴーストなどを軽減しているという。
今回使用したボディは「EOS 6D」。キヤノンのフルサイズ機では最小最軽量のモデルであり、フットワーク重視の選択だ。この組み合わせだとレンズのほうが重く、少々フロントヘビーに感じるが、レンズの全長はさほど長くないので、ホールドバランスが悪いというほどではない。
●11mmというこれまでにない圧倒的な画角が味わえる
AFはスムーズに作動し、MF時はフォーカスリングは滑らかに回転する。
ズームリングについてはトルクはやや重め。ズーミングを行うと、一番前のレンズ群が光軸方向に動く。
最短の撮影距離は焦点距離によって異なり、焦点距離11mmで32cm(撮影倍率0.06倍)