くらし情報『今さら聞けない「ロードバランサとSDNの切っても切れない関係」 (5) L4-7レイヤの「サービスチェイニング」とは?』

今さら聞けない「ロードバランサとSDNの切っても切れない関係」 (5) L4-7レイヤの「サービスチェイニング」とは?

○外部クラウドサービス上にBIG-IPを生成・制御する「East Bound」インタフェース

最後に、東西の「東」に当たるEast Boundについても簡単に紹介しておこう。

L4-7サービスの東側に位置しているのは外部のデータセンターやクラウドサービスだ。East Boundインタフェースは、外部のデータセンターやクラウドサービス上でL4-7レイヤのサービスを生成したり、あるいは制御したりするための機能を提供する。簡単に言えば、これまで紹介してきたNorth BoundやSouth Bound、West Boundの機能を、特定の環境だけでなく、Amazon Web Services(AWS)といったパブリッククラウドサービス上や、OpenStackやVMwareを使って構成した外部データセンターのインフラ上で実装するためのものだ。

この機能で有効に働くのが「仮想アプライアンス」の技術だ。ハードウェア機器としてのBIG-IPを外部のデータセンターやクラウドサービス上に実装しようと思えば、当然のことながら、その環境内に機器を持ち込んで設置する必要がある。一方、仮想アプライアンスはBIG-IPの機能をハードウェアとしてではなく、仮想化環境上で動作する仮想アプライアンスとして提供する。

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