今さら聞けない「ロードバランサとSDNの切っても切れない関係」 (5) L4-7レイヤの「サービスチェイニング」とは?
管理画面上でサーバとルータ、スイッチ、ファイアウォール、ロードバランサといった各種ネットワークコンポーネントのアイコンをドラッグ&ドロップで配置し、その間を線で結べば、あとは自動的にその通りのシステム構成やネットワーク構成を構築してくれるのだ。
このとき、裏では一体何が起こっているのだろうか?オーケストレータはサーバ構築について、サーバ管理ソフトウェアに仮想サーバの生成を依頼しサーバを起動する。ネットワーク構築については、SDNコントローラを経由しルータやスイッチにルーティングやスイッチングなどの設定を行う。また、ファイアウォールやロードバランサといったL4-7レイヤのサービスをルータやスイッチ、サーバなどのネットワーク経路上に紐づけし、さらにファイアウォールやロードバランシングそのものの設定を行うという処理プロセスが走ることになる。
West Boundは、この一連のプロセスの中にある「L4-7レイヤのサービスをルータやスイッチ、サーバなどのネットワーク経路上に紐づける」ためのインタフェースなのだ。クライアントとアプリケーションサーバのネットワーク経路上に、セキュリティや可用性を確保するサービスを鎖で繋いでいくようなイメージを想起させるので、一般的には「サービスチェイニング」