【後半】日産的ソーシャル活用 - お客様の潜在意識に「日産 いいね」を
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日産におけるマーケティングの本流は、あくまでもマス・マーケティングであって、ソーシャル・マーケティングではない。だが、本流ではないがゆえに、日産のソーシャル・マーケティングでは、型にとらわれない施策を自由に展開することが可能であり、実際にもそうしてきたという。
例えば、ソーシャル・チームは以前、軽自動車「DAYZ(デイズ)」を女性限定で30日間貸し出し、「貸し出した7人中 何人が本当に購入するか」という企画を展開した。また最近では、日産の電気商用車「e-NV200」に、バーベキュー道具一式を搭載した「バーベキューカー」をソーシャル・チームで作成。2月から、その車をベースに「究極のスマートBBQカー」を実現するクラウドファンディングのプロジェクトをスタートさせている。
「マス・マーケティングで電気自動車の魅力を伝えようとすると、どうしても環境性能の訴求に終始していまい、消費者から『それならハイブリッドでいい』と思われかねません。そこで私たちは、バーベキューカーという電気自動車の新たな使い道を提案し、環境性能だけではない、電気自動車の魅力に気づいてもらうおうと考えたわけです」と、冨井氏は語る。