【後半】日産的ソーシャル活用 - お客様の潜在意識に「日産 いいね」を
「このように、ソーシャルメディアでは、製品の魅力・機能をさまざまな切り口・アイデアから個別に訴求していくことができ、それら1つ1つの施策に対する反応をとらえ、次の製品企画や開発、マーケティングにつなげていくことができます。そうした足回りの良い活動は、マス・メディアではなかなか実現できないことです」(冨井氏)
ちなみに日産では、ソーシャルチームだけでなく、各自動車ブランドなど他のマーケティングチームも、インターネット上で話題性の高い企画を公開している。
例えば、「日産 X-TRAIL(エクストレイル)」のチームは、エクストレイルを使ってスキー場でピザを配達するという企画を展開し、その映像をWeb広告化した。また、デイズのチームは、デイズに触れた瞬間に女性が早着替えをするという動画を作成・公開し、100万回の再生を記録したという。このように、インターネットでの話題の広がりを見越したマーケティング手法は、ユーザーに対し日産のキャラクターを楽しく印象づけているようだ。
「私たちが志向しているソーシャルメディア・マーケティングには即効性はないかもしれません。ですが、乗らず嫌い試乗会やバーベキューカーのような企画を打ち続ければ、『日産=面白いことをする会社で、いいね』というイメージを、性別・世代を問わずさまざまな層の生活者に持っていただくことができるはずです。