2015年4月1日 10:05
セブン銀行が災害時に役立つ新しい「移動ATM車両」を公開、その特長は?
セブン銀行はこのたび、災害時等に顧客の生活を支援する「新移動ATM車両」を公開した。
○大震災後、「何か我々にもできることはないか」と『移動ATM車両』を開発
セブン銀行は、2011年3月の東日本大震災後、「何か我々にもできることはないか」と考え、現地へATMを持っていくことを決定。ATMの営業再開に相応の時間が必要な地域で、生活に欠かせないインフラであるATMを使えるようにする事が目的だった。
その際課題となったのは、通信回線や電気の復旧が遅れていることや、現金を運ぶために法規制の壁があることなどだ。例えばコンビニの店舗などに設置しているATMは店舗の通信機器を通じてネットワークにつなげているが、移動ATM車両ではそれは不可能だ。そのため、携帯電話の3G回線を使用することにし、そのためのシステムを開発した。また、現金は現金輸送車で運び、移動ATM車両が現地に到着してからATMに装てんすることで法規制をクリアした。こうして、ひとつひとつの課題をつぶしていくことで『移動ATM車両』実現に成功した。
『移動ATM車両』は、5月21日~8月31日までの期間、3台派遣され、宮城県塩釜市、石巻市、南三陸町、気仙沼市を巡回。