しかし、3月23日に、格付会社S&Pが財政健全化に向けたブラジルの取り組みを評価し、格付の据え置きを発表したほか、月末にはルセフ大統領が、いかなる環境下でも財政目標の達成に向けてあらゆる手段を講じるとの決意を示したことなどから、レアルが反発しました。
足元では、米国の利上げ開始は9月以降との見方が有力となっており、それまでの間にブラジルに対する過度に悲観的な見方が修正されれば、同国の金利水準が相対的に高いこともあり、レアル反発の持続につながると考えられます。特に注目されるのが財政健全化に向けた取り組みで、ブラジル政府がこれを実際に推し進めていくに連れ、同国への信頼が改善し、レアルの下支えや押し上げに寄与すると期待されます。
(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)
(2015年4月6日 日興アセットマネジメント作成)
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