2015年4月7日 16:42
エアバス、最大離陸重242t増加型A330-300が型式証明取得 - 最大15時間飛行
エアバス(本社: 仏トゥールーズ)は4月3日、最大離陸重量を242t増加させたA330-300が欧州航空安全庁(EASA)より型式証明を取得したことを発表した。今後、米連邦航空局(FAA)による型式証明も取得する。さらに、A330-200の最大離陸重量242t増加型も型式証明を取得する予定。すでに世界中の11社が最大離陸重量増加型タイプを選定している。
今回型式証明を取得したA330-300重量増加型のエンジンはCF6-80E1エンジン。今後、そのほかのエンジン(PW4000とTrent 700)装備機の型式証明も取得する。
飛行テストは2機のテスト機によって合計100飛行時間実施された。2機のテスト機のうちMSN0871が改良を施した空力性能の実証に使用され、MSN1628が中央翼タンクの使用に関する評価や全体の飛行性能の実証に使用された。
離陸重量増加型A330の機体構造は、現在開発を進めるA330neoのベースとなっている。
最大離陸重量が増加し、空力性能が改良されて燃料積載量が増えることによって、A330-300は最大15時間飛行することができるようになる。また、既存の路線でペイロードを増加することも可能となる。