GTC 2015 - Deep Learningを理解する(中編)
しかし、認識システムはどの対象が正解として選ばれているのか分からない。このため、認識システムが候補としてあげた上位5つの答えの中に正解が含まれていれば、認識成功としてポイントを与えるという採点をしている。Top-5 Errorというのは上位5つの候補に正解が含まれていない率で、2012年のトロント大の結果は、この率が16.5%であった。
次の図に回答の一部の例を示している。上の行の4枚は、左からダニ、コンテナ船、モータースクーター、豹で、第1候補で正解の例。下の行の左端は第1候補はコンバーティブルで正解のグリルは第2候補、2枚目は第1候補はベニテングダケで正解のきのこは第2候補であるがどちらも第5候補までには入っている。しかし、3枚目は第1候補でダルマチアン、第2候補はぶどうで、正解のチェリーはTop5に入っていなかった。また、4枚目は第1候補はリスザルで各種のサルを候補に挙げているが、正解のマダガスカルキャット(Catと呼ばれるが猫ではなく、マングースに近い)はTop5に入っていなかった。
下の行の3枚目はダルマチアンが正解でもおかしくない絵で、前景のチェリーをブドウと認識してしまったのが敗因。