従来のローン返済を行なう一方で、その返済額の1.5倍以上の新しい借金をしなくてはならないうえ、こうした状況が長い間続いていることから、現在ではローン(借入)残高が約4,884万円にのぼる事態となっています。
これまでのところ、国債発行による政府の資金調達に大きな支障は生じていませんが、昨年12月に大手格付会社が日本国債の格付を1段階引き下げています。家計に置き換えた例でもわかるとおり、赤字体質が解消されずに借金残高が今後も積み上がれば、日本の財政に対する信頼性がさらに低下する可能性があります。世界経済を揺るがす事態に発展した欧州債務問題が、対岸の火事とは言えない財政状況にあるとみられる日本には、財政健全化に向けた抜本的な取り組みが急務といえそうです。
(※上記は2015年度政府予算をシンプルに解説することを目的としたものです。)
(2015年4月13日 日興アセットマネジメント作成)
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