キヤノン「EOS M3」実写レビュー - 3代目「M」で楽しむ春の東京散歩
ピントを合わせた部分はシャープに解像され、花びらの質感がリアルに再現されている。
ローポジション撮影に限らず、ハイポジションやハイアングルで撮る際も、チルト可動液晶が活躍する。下の写真は、開いたチューリップの花をほぼ真上から捉えたもの。外部ストロボの光を花の左側面から照射している。
同じくハイポジションを選択し、ポピーの花を撮影。キット付属の標準ズームレンズ「EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM」は最短撮影距離が短く、こうした花のクローズアップ撮影用にうってつけだ。
●ディテールまでくっきり解像する精細な描写力
両国にある旧安田庭園に移動し、今度は屋外の風景を狙ってみた。下の写真は、EOS M3 レンズキット付属の標準ズーム「EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM」を使用し、ワイド端となる18mm側とテレ端の55mmで写したもの。
新搭載した有効2,420万画素センサーは精細感が高く、木の枝や葉っぱ、建物の外壁など被写体の細かい部分までをくっきりと描写できている。EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STMの光学性能については、18mmの絞り開放値では画像周辺部がやや甘くなるが、F5.6~8に絞り込むことで四隅までシャープな描写が得られる。