キヤノン「EOS M3」実写レビュー - 3代目「M」で楽しむ春の東京散歩
55mm側は開放値から良好。1段絞るとよりキレ味がアップする。
次は、ダブルズームキットに付属する望遠ズーム「EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM」の200mm側で撮影。羽根の質感を克明に表現できた。この望遠ズームを使う際は、新対応したオプションのEVFを使うのが便利だ。EVFの接眼部を額に押し当てるようにして構えることで、手ブレのミスを最小限に抑えられる。
●薄暗いシーンでも心強い良好な高感度画質
続いて江戸東京博物館を訪れ、展示品のスナップ撮影を楽しんでみた。館内は薄暗く、ストロボ撮影は不可のため、高感度を積極的に利用したが、画質を損ねるノイズはあまり見られず、ノイズ低減処理による解像感の低下も気にならない。
次の写真は、ピクチャースタイルを「モノクロ」にして撮影した。その次のカットではホワイトバランスを「日陰」にセットして夕日の赤みを強調した。EVFを通して、こうした各種機能による発色の調整結果をリアルタイムで見られる点が便利である。光学ファインダーに勝るメリットだ。
今回の試用では、EOS M3にズームレンズ2本という軽装備のスタイルで、散歩がてらのスナップを十二分に楽しむことができた。