2015年4月24日 17:47
「食前の野菜ジュース200ml」には、血糖値上昇抑制効果があることが判明
また、それ以上野菜ジュースの摂取量を増やしても、効果はほぼ変わらなかったという。
次に食事開始時からの血糖値の最大変化量(以下、ΔCmax)に焦点を当てた。ΔCmaxはメタボの原因の一つである「血糖値の急激な上昇」の指標で、食事開始後の血糖値の最大値と食事開始前の血糖値の差となる。ΔCmaxが大きいほど、血糖値が急激に上昇したことを意味する。
ΔCmaxは、野菜ジュース200mlを飲んだ食事パターンにおいて、野菜ジュースを飲まなかった食事パターンよりも有意に低い値を示した。
さらに、血糖上昇曲線下面積(IAUC)にも着目した。IAUCとは、時間経過にともなう血糖値増加量の面積を指し、食品の血糖値上昇を比較する指標として用いられることが多い。IAUCが低いことは、糖質の吸収が抑えられた、あるいは生体内で糖の利用が亢進(こうしん)したことを意味する。
IAUCは、野菜ジュース200mlを飲んだ食事パターンおよび野菜ジュース274mlを飲んだ食事パターンにおいて、野菜ジュースを飲まなかった食事パターンよりも有意に低い値を示した。今回の結果を受け、研究に携わった金本教授は「朝起きがけに野菜ジュースをコップ1杯飲むだけで食後血糖が改善できる」