事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (194) シスメックスが全社員にiPhoneを配布し、ワークスタイル改革を実現
と説明した。現在では、500台程度のiPadを導入しているという。
情報ソリューション部がPHSに代わる新たな端末としてiPhoneの導入を決定したのは、2013年9月のことだ。その後、11月に承認を得て、4カ月の準備期間を経て2014年4月に2,600台のiPhone 5Sを全社一斉に導入した。ただ、当初はiPhoneではなく、携帯電話を導入する案もあったという。
「端末代の面で、PHSからiPhoneに切り替えるのは、厳しいという意見もありました。やはり、携帯だろうと。しかし、会社としてワークスタイルの変革を掲げていましたので、iPhoneにチャンレンジしたいという思いもありました。
2013年にiPhone 5Cという廉価機も出たため、今一度、端末として何を選ぶべきかの再検討に入りました」と米倉氏は導入の経緯を語る。
iPhoneに最も期待したのは、コミュニケーションの改善だ。
「ワークスタイル変革の中では、Microsoft Lyncをモバイルで使うなど、コミュニケーション手段の改善が大きなテーマでした。PHSは内線用でしたので、ダイレクトコミュニケーションができる範囲は社内に留まっていました」