たった1件のサイバー攻撃が企業を倒産へと追い込む - カスペルスキー
ハッカーは経営者のPCにマルウェアを埋め込み、会社のサイトのアクセス情報を盗み出した。
経営者は、競合からの標的型攻撃だと確信していた。経営者はこの経験を通じ、企業データのセキュリティに直接関係すること(パスワードの安全な管理、トラッキングやキー入力監視を行うマルウェアの存在)を数多く学ばならけばならなかった。
○暗号化マルウェアに攻撃され、すべてのデータを失う
とある会計事務所がランサムウェア「CryptoLocker」の攻撃を受け、すべてのデータに強力な暗号がかけられた。これによりデータにアクセスできなくなり、事業が継続が困難になった。
CryptoLockerは、侵入したPCのデータを手当たり次第に暗号化し、暗号解除と引き換えに巨額の身代金を要求してくる。非常に強力な暗号化技術が使われているため、身代金を支払うか、それがダメなら暗号化前のデータをバックアップから復元するしかない。
事務所のIT管理者は、ランサムウェアが見つかった途端に社内サーバーのデータをすべて削除した。
これにより、ランサムウェアウェアを消去できたものの、重要なデータも一緒に削除されてしまった。
結果的に重大なミスをした管理者はクビになってしまった。