くらし情報『ソフトバンク 孫正義社長が語る後継者の元Google「ニケシュ・アローラ」とは』

ソフトバンク 孫正義社長が語る後継者の元Google「ニケシュ・アローラ」とは

私はまだ引退しないし、これまで通り経営を継続する。時期や形については言わないが、ニケシュに何か起こらない限り、将来もっとも重要な後継者としてやってもらいたい。

彼は、世界最大のネット起業を切り盛りしていた経験もあり、私をはるかに上回る才覚を持っている。ディスカッションをする上で、意思決定が深まる経験をしてきたし、それを通して、尊敬に値する人だと見えてきた。楽しくなきゃ仕事はやっていけないが、彼とは楽しくやってこられたと思う。

この9カ月、1カ月のうち1週間はシリコンバレーにいたし、ニケシュは逆に、1週間は日本に来て対話を重ねた。インドや中国へは、一緒に出張もしている。毎日電話でやりとりしないといけないことがあり、夜寝る前に電話するのはニケシュだし、起きたらすぐに電話するのもニケシュだ(笑)」(孫氏)

たった9カ月でどこまで分かり合えるかは、当人たちの感覚だろうが、恋人以上のコミュニケーションを通して"後継者"に指名しても問題ないという感触を得た孫氏。
ただ、2015年度の業績予想は非開示で、記者からの質問に対して「迅速な投資意思の決定」ができなくなると、やや口を濁した。大きなM&A案件が控えているのかもしれないが、この日で唯一歯切れが悪かったシーンとも見えた。

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