くらし情報『ラットは溺れる仲間を救助するのか? - 関西学院大が共感能力を実験』

2015年5月12日 14:33

ラットは溺れる仲間を救助するのか? - 関西学院大が共感能力を実験

ラットは溺れる仲間を救助するのか? - 関西学院大が共感能力を実験
関西学院大学は5月12日、水を張ったプールを用いた実験で、ラットが溺れそうになっている仲間のラットを助けることがわかったと発表した。

同成果は同大学文学部の佐藤暢哉 教授らの研究グループによるもので、5月12日付の比較認知科学誌「Animal Cognition」オンライン版に掲載された。

同研究ではペアで飼育しているラットの片方を、水を張ったプールに入れ、もう片方をプールに隣接した濡れていない部屋に入れた。プールと濡れていない部屋はドアでつながっており、プール側のラットが濡れていない部屋に行くにはもう片方のラットにドアを開けてもらう必要があった。実験の結果、濡れていない部屋のラットはケージメイトが水にさらされていない場合には助けず、水にさらされている時だけドアを開けた。さらに、以前に水にさらされている経験をもつラットは、そうでない場合よりドアを開けてケージメイトを助けることを早く学習した。これらの結果から実際に辛い経験をすることで、ケージメイトを救出する動機が高まったと考えられるという。

また、別の実験では、ケージメイトのいるプール側のドアと、エサのある部屋に通じるドアのどちらを先に濡れていない部屋のラットが開けるのか選ばせると、餌よりもプール側のドアを開けることを選択した。

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