クリエイターが語る「Photoshopと私」 (10) ライゾマティクス代表取締役・齋藤精一さん
第一印象というか、Photoshopの機能で面白いと感じたのは、建築でいうと「ファサードに色を付けてみよう」とか、そういった実験がすぐにできることでした。その当時は、撮った写真をPCに取り込んでコラージュしていくようなことがようやく可能になってきたころで、現在からすると解像度は荒いですが、小さなデジカメを使って合成をしていました。スケッチを出力してトレーシングペーパーの上からなぞるより、Photoshopで直接描くほうが自分にフィットしていました。
――普段の業務・活動におけるPhotoshopの使い方を教えてください。
基本的にカンプを作るところですね。僕は企画書を作るにあたって、できる限り字を少なくして、レファレンスやPhotoshopで描いたオブジェクトなど、絵をメインに描こうと心がけています。ちなみに、バージョンはCCを使っています。
――最もよく使う/気に入っているPhotoshopの機能は?
使用頻度というところから若干離れるかもしれませんが、昔はPhotoshopでフィルターをかけると、パソコン側の処理に限界があって、変な話、たばこが1本吸えたんですよ。
ですが今はマシンもソフトも進化して、処理が早くなって、そんなことをする時間がなくなるくらいに進化しましたよね。