2015年度の新人の育成ポイントは「賞賛は即レス」「指導は具体的に」
一方、相手の気持ちを推し量り、周囲と協調して仕事を進めて行く「対人調和力」「協調性」は大きく低下した。SNSの普及により、気心が知れた昔からの人間関係を大人になっても継続できるため、新たな人間関係構築に苦手意識を持っている可能性も高い。
また、昨年より「決断性」が大きく上昇した。分からないことをすぐに調べることができ、即レスを求め・求められる文化にいたためであると考えられる。状況に応じて感じの良さを表現する「タレントマインド」に変化は見られなかった。
「タレントマインド」同様、周囲からの見られ方を気にする「評価・評判へのストレス耐性」に関する数値も昨年と変わらず、「嫌われたくない」という意識は依然として存在していることがわかる。キャリアタイプの指向性については、昨年とほぼ同じだった。
○2015年度の新入社員の育成ポイント
同社ではこの結果から、「2015年度の新入社員 育成ポイント」を3点挙げている。
ひとつ目は「指導は具体的に」。指導や指摘をする際は、具体的な経験談や事例を提示しないと響かない可能性が大きいという。
ふたつ目は「仕事の意義を丁寧に伝える」。仕事が「誰に対して」