UIデザイナー的視点で考える Apple Watchアプリ開発のヒント (1) Apple Watchが生み出す新たな体験
現在のApple Watchは、まだそのあたりが模索段階にあるのですが、そういった要望に応えられるようになることではじめて、「Apple Watchって便利だね!」と共感を得られるデバイスになるのだと思います。
○iPhoneとの親和性が生む体験
先に書いたように、Apple Watch単体では、できることが非常に限られています。しかし、そのぶんiPhoneとの連携については非常によく考えられており、その親和性の高さに驚かされることがたくさんあります。
たとえば、Apple Watchは時計といえど、iPhoneと同様にたくさんのパーソナルデータが表示されます。メールもそうですし、予定表や連絡先、何よりもApple Payと呼ばれる決済まで(米国のみ、日本国内では未対応)、Apple Watchでは可能です。そうなるとどうしてもセキュリティ的な問題が出てきてしまいます。iPhoneとは違い、身に付ける頻度が非常に高いものではありますが、それでも外したままになっていることも当然あります。
そのため、Apple Watchはパスワードをかけることができるのですが、残念ながら画面の大きさの関係で、お世辞にも入力しやすいとはいえません。