iPhoneで素人が撮った写真にも「売れる」ものは多い-ストックフォトサイト「iStock」が日本で本格展開
●自撮りやSNS、"ウェアラブル"が「求められる写真」を変える
スィフト氏によると、求められるビジュアルのトレンドにも変化が見られるという。セルフィー(自分撮り)の流行や、InstagramをはじめとするSNSの登場が影響しているといい、最近の傾向として次の4つの傾向があると説明する。
1つ目は"PERFECTLY IMPERFECT(完成された未完成)"。これはピントや露出が合っていないなど、以前は技術的にNGとされていたような写真でも、構図や人物の表情、光の加減などが優れていたり、雰囲気のあるものが人気を集めているとのこと。スィフト氏は「プロのモデルを使い、場所を選んでも、プロのカメラマンでもそういう写真は必ずしも撮れない。しかし、InstagramをはじめとするSNSで共有されている写真にはこうしたものがあふれている」と語り、SNSの流行がストックフォトのトレンドに影響を及ぼしているとした。
2番目は"POINT OF VIEW(視点)"。これはウェアラブルカメラの登場などにより、通常のカメラでは撮ることのできなかったビジュアルが増えていると話す。
例えば、頭上から捉えた写真や動物目線で捉えた動画など、ユニークなポジションや角度から撮影された臨場感あるコンテンツの需要も供給も増えているとのことだ。