システムレベルでの問題を解決できる半導体ベンダへ - 産業機器向けARMマイコンの日本での本格展開を開始したインフィニオン
ならびにEtherCATに対応させた「XMC4800」の開発も現在進められているという。またDaniel氏は、マイコン単体では企業の抱える課題を解決することが困難との考え方からInfineonでは、さまざまなソリューションを提供することで、そうしたユーザーの課題解決を目指しているとする。例えば、各種の評価キットの提供はもちろんのこと、MATLAB/Simulinkのようなツールとの連携もエコシステムとして提供しているほか、EclipseベースのIDE「DAVE」は、GUIを介してLLD(Low Level Driver)の生成などを行うことが可能であり、電源開発用などといったような特定用途向けにカスタマイズして提供することも可能だという。
さらに、「XMC1000シリーズは家電や電動工具関係、XMC4000シリーズはFA関連でグローバルで成長している。日本でも半導体デバイス単体ではなく、システムレベルでの問題解決が半導体ベンダに要求されるようになってきた。我々はそうした対応をこれまで長年にわたって行ってきており、そうしたニーズが高まってきた今、日本で本格的にビジネスを開始することを決定した」