標的型攻撃の対策にはネットワークのセグメント化が必須? - TrendMicro
セグメント化は、社員などからの内部犯行を防ぐ手段としても有効だ。内部犯行の場合、高いアクセス権限がなくても、ネットワーク内の機密事項にアクセスできる可能性がある。また、特定の端末内に保存されている情報を狙うなど、外部からの攻撃とは目的が異なる場合も多い。
ネットワーク管理者は、ユーザ権限やネットワークトラフィックを適切に分割することが重要なセキュリテイ対策となる。それにより、企業の機密情報にアクセスする社員を制限できる。
セグメント化は、環境構築の難しさが課題となっている。構築方法を誤ると、セグメント化によるセキュリティ効果が望めないだけでなく、ネットワークの利便性が損なわれる恐れもある。
そのためには、企業内のネットワークの利用目的を改めて整理しなければならないという。
具体的には、企業内の資産がどういった経路でアクセスされているか(HTTP、HTTPS、SMBなど)、どのように保存されているか(SQLデータベース、平文、NSAやSANなど)を特定する。また、過去から現在で確認された攻撃を特定し、現在の脅威活動の基準を確立する必要があるとも指摘している。