2015年5月25日 13:34
新ブラウザ「Vivaldi」の挑戦 - 狙うは1000万のOpera 12ユーザ
ブラウザにとってUIが最大の差別化になるので、他のブラウザがChromeのようなストリームラインのデザインになっていくなか、我々は逆張りでいこうと思っています。かといって、いろいろな場所にボタンを付ければいいかと言うと、そうではありません。そこは機能とアクセシビリティを高めながら、最初にインストールしてまず「お、このブラウザ違うな」と思ってもらえるようなデザインを目指しています。
例えば、Vivaldiはタブを変えると色が変わります。それによってタブを切り替えるとすぐにこのページなんだってわかりますが、それ以上に見た目が競合と違うという点を意識しています。
見た目が他のブラウザと違うと、「ラーニングカーブが高そうだな」または逆に「もっと深掘りしてどんどん機能を発見してみよう」と思われるでしょう。我々はパワーユーザを対象にしているので、最初のラーニングカーブは高いんだけど、便利な機能があるのでどんどん生産性が高くなっていくという方向でやっています。
Appleの成功によって、オプションをつけることが何も考えていないデザインの典型例みたいな考え方が確立されました。
よいデザインを作れば選択肢を与えなくても、誰もが満足するんだという思想は間違っているとは思いませんが、100%の人が選択肢を与えなくても満足するデザインは存在しないと思っています。