2015年5月25日 13:34
新ブラウザ「Vivaldi」の挑戦 - 狙うは1000万のOpera 12ユーザ
後藤: それでは、レンダリングエンジンを一から作る可能性はありますか? 技術的に一番面白いところですし。
冨田氏: 「OperaのPresto(Opera 12のレンダリングエンジン)はもうメンテナンスをしていないので、オープンソース化して使わせてよという話もしたのですが、さすがにそれは無理でした。結局、GeckoかBlinkを使うという方針になりました。ただ、レンダリングエンジンを開発したい気持ちはあるので、ビジネスとして回ってくるようになれば可能性はあると思います。正直、自社で新しい機能を開発して作りこみたいと思った時にそれができないのは歯がゆいです。
また、Opera 12のユーザは古いPCを使っている方が多いため、Operaではレンダリングエンジンをかなりタイトに作っていたので、いろんな環境で動きました。しかし、今はBlinkの動作環境に対応していないと動かないので、その制限は残念です。○「お、こいつ違うな」と思わせる逆張りのUX/UIの実現へ
後藤: 最近のブラウザは、デザインがすべてChromeのようになってきたように思います。
シンプルにするとUIの差別化がしづらい状況にあって、VivaldiはUIやUXをどういう風に考えていますか?
冨田氏: まさしくおっしゃるとおりで、Chromeと同じレンダリングエンジンで、さらにUIまで似ていたら存在意義がないわけです。